「小規模事業者持続化補助金の申請書類は何を書けばいいの?」
「様式2と様式3はどこが重要?」
「経営計画や補助事業計画の書き方がわからない」

中小企業・個人事業主の方が小規模事業者持続化補助金を申請する際、特に重要になるのが、様式2と様式3です。

第20回公募では、申請は電子申請システムで行う形式です。

そのため、Wordファイルを作成して提出するというより、申請システム上に必要事項を直接入力していくイメージです。

この記事では、小規模事業者持続化補助金の申請で重要な、

  • 経営計画兼補助事業計画①(様式2)
  • 補助事業計画②(様式3)
  • 経費明細
  • 資金調達方法

について、行政書士の視点でわかりやすく解説します。


まず結論|審査で重要なのは「何を買うか」ではなく「なぜ必要か」

小規模事業者持続化補助金では、単に、

「チラシを作りたい」
「ホームページを作りたい」
「広告を出したい」

と書くだけでは不十分です。

重要なのは、次の流れを説明することです。

  1. 自社の現状はどうなっているか
  2. 市場や顧客ニーズはどうなっているか
  3. 自社の強みは何か
  4. どのような経営方針で進めるのか
  5. 補助金で何を実施するのか
  6. その取組でどのように売上や販路拡大につながるのか
  7. 必要な経費はいくらか
  8. その資金をどう準備するのか

つまり、様式2・様式3では、経営計画と補助事業計画を一貫して説明することが大切です。


小規模事業者持続化補助金とは?

小規模事業者持続化補助金とは(過去のブログへ

中小企業庁|小規模事業者持続化補助金について
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/jizoku/

第20回公募の公式情報はこちらです。

中小企業庁|小規模事業者持続化補助金<一般型・通常枠>第20回公募要領公開
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260527002.html


申請は電子申請システムで行う

第20回公募では、申請は電子申請システムで行う形式です。

電子申請には、GビズIDプライムまたはGビズIDメンバーのアカウントが必要です。

GビズIDは、複数の行政サービスにログインできる共通認証システムです。

まだ取得していない方は、早めに準備しておきましょう。

GビズID公式サイト
https://gbiz-id.go.jp/


様式2とは?経営計画を書く部分

様式2は、主に「経営計画」を入力する重要な項目です。

ここでは、自社の状況や今後の方針を整理します。

1. 企業概要

書くべき内容は、たとえば次のようなものです。

  • 事業内容
  • 主な商品・サービス
  • 主な顧客
  • 売上や利益の状況
  • 現在の経営課題

ここで大切なのは、自社の現状を具体的に書くことです。

「地域密着で事業をしています」だけでは弱く、誰に、何を、どのように提供しているのかを説明しましょう。


2. 顧客ニーズと市場動向

次に、顧客ニーズや市場動向を入力します。

ここは審査でも重要な部分です。

たとえば、以下のような視点で整理します。

  • 顧客は何を求めているのか
  • 市場は拡大しているのか、縮小しているのか
  • 地域の需要に変化はあるか
  • 競合と比べてどのような違いがあるか
  • 価格、品質、利便性など、どの点が重視されているか

できれば、感覚だけでなく、売上データ、問い合わせ傾向、顧客の声、地域の状況などをもとに書くと説得力が高まります。


3. 自社や商品・サービスの強み

次に、自社の強みを書きます。

たとえば、

  • 技術力
  • 専門性
  • 地域密着の対応力
  • リピート率の高さ
  • 独自の商品・サービス
  • 短納期
  • 丁寧な顧客対応

などです。

大切なのは、「強み」と「補助事業」をつなげることです。


4. 経営方針・目標と今後のプラン

ここでは、今後の経営方針や目標を書きます。

たとえば、

  • 新規顧客を増やす
  • 既存顧客のリピート率を高める
  • 法人取引を増やす
  • 地域外からの問い合わせを増やす
  • 客単価を上げる
  • 新サービスを広げる

などです。

「売上を伸ばしたい」だけではなく、どのような方法で伸ばすのかまで書くことが重要です。


様式3とは?補助事業計画を書く部分

様式3では、今回の補助金で実施する具体的な事業内容を入力します。

経営計画が「自社全体の方向性」だとすると、補助事業計画は「今回の補助金で実行する具体策」です。


1. 補助事業名

まず、補助事業名を入力します。

補助事業名は、何を行うのかが一目で伝わる名称にしましょう。

悪い例:

補助金を使った販路開拓事業

良い例:

地域新規顧客獲得のためのチラシ配布・ホームページ改修事業

良い事業名にするポイントは、以下です。

  • 誰に向けた取組か
  • 何を実施するのか
  • 何を目指すのか

2. 販路開拓等の取組内容

次に、販路開拓等の取組内容を書きます。

ここでは、以下を具体的に説明します。

  • どのような事業を行うのか
  • なぜその事業が必要なのか
  • どの顧客層に届けるのか
  • どのような手段を使うのか
  • どのように売上につながるのか

たとえば、チラシ作成であれば、

「新サービスの認知度向上を目的として、近隣エリアの見込み客にチラシを配布し、問い合わせ数の増加を目指す」

というように、販路開拓とのつながりを明確にしましょう。


3. 業務効率化の取組内容

業務効率化の取組がある場合は、その内容も書きます。

たとえば、

  • 予約管理の効率化
  • 顧客管理の効率化
  • 作業時間の削減
  • 受注管理の改善
  • スタッフの作業導線改善

などです。

業務効率化を入れる場合は、単に便利になるだけでなく、販路開拓や生産性向上にどうつながるかを説明する必要があります。


4. 補助事業の効果

補助事業の効果では、実施後にどのような成果が見込まれるのかを書きます。

ここは、できるだけ数字で書くことが大切です。

たとえば、

  • 月間問い合わせ件数を10件から20件に増やす
  • 新規顧客数を月5件増やす
  • 売上を前年比10%増加させる
  • 商談件数を月3件増やす
  • 作業時間を月10時間削減する

といった形です。

審査では、補助事業が売上高や売上総利益の増加につながるかが見られます。


経費明細では「何にいくら使うか」を明確にする

様式3では、経費明細も重要です。

経費明細では、今回の補助事業で使う経費を入力します。

たとえば、

  • 広報費
  • ウェブサイト関連費
  • 展示会等出展費
  • 新商品開発費
  • 借料
  • 委託・外注費

などです。

入力時には、以下を明確にしましょう。

  • 経費区分
  • 内容
  • 金額
  • 購入予定先
  • 補助事業との関係

特に重要なのは、「計画に必要な経費かどうか」です。

単に欲しいものを並べるのではなく、補助事業を実施するために必要な経費として説明しましょう。


採択されやすい申請書にするためのポイント

様式2・様式3を書くときは、次の点を意識しましょう。

1. 経営課題と補助事業をつなげる

2. 顧客ニーズを具体的に書く

3. 自社の強みを活かした計画にする

4. 数字で効果を示す

5. 経費の必要性を明確にする


FAQ

Q. 小規模事業者持続化補助金の様式2とは何ですか?

様式2は、主に経営計画を入力する重要な項目です。自社の概要、市場動向、顧客ニーズ、自社の強み、経営方針などを整理します。

Q. 様式3とは何ですか?

様式3は、今回の補助金で実施する補助事業計画や経費明細、資金調達方法を入力する項目です。

Q. 様式2・様式3はWordで作成しますか?

第20回公募では、申請システムに直接入力する形式です。添付ファイルとして提出するものではありません。

Q. 補助金は先にもらえますか?

原則として後払いです。事業者が先に支払い、実績報告や確認を経て補助金が入金されます。


公式参考リンク

中小企業庁|小規模事業者持続化補助金について
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/jizoku/

中小企業庁|小規模事業者持続化補助金<一般型・通常枠>第20回公募要領公開
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260527002.html

GビズID公式サイト
https://gbiz-id.go.jp/

大田区公式サイト|産業支援策(補助金・助成金、相談窓口など)
https://www.city.ota.tokyo.jp/sangyo/kuni_tokyo.html

品川区中小企業支援サイト|助成金
https://www.mics.city.shinagawa.tokyo.jp/joseikin/index.html